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ドゥル天

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久しぶりの更新です。

おいしいご飯をいただく時、よく考える事があります。
それは、昔の王様やお殿様は、僕のような
一平民が、当時の王様、お殿様が食している物
もしくはそれ以上の食事を摂る時代が来る事を、
はたして予期していたのだろうか、と。
しかも、『一国を担う』というような大きな責任を
負う訳でもない、お気楽な暮らしをしながら。

もう少し現実的に考えると、今の時代を同じく生きる
北のあの国や南のあの国などの貧しい国を思う時、
「有り難いと思いなさいよ」と、そっとささやく
誰かの声が聞こえる気がします。

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こちらに紹介する「ドゥルワカシ揚げ」通称ドゥル天は、
首里王朝時代に作られた宮廷料理のひとつで、
田芋とその茎を茹でてつぶし、豚肉や椎茸などの食材を
混ぜて揚げた高級料理です。
といっても、作り方はそんなに難しいものではないのですが。。

ご近所さんから頂いた田芋がきっかけで、
レシピをネットで調べて作りました。
このような格式高い、門外不出のドゥル天レシピが
今やネットで簡単に手に入る時代。
王様の歯噛みの声が聞こえてきそうで、
なんとも申し訳なく有り難い。。
少し前に読んだ沖縄の歴史や文化に触れた本によると、
このようなごちそうは、王様でも
正月や盆などの祭事や、中国からの冊封使を迎える時
などに限ったもののようで、普段は一般市民と
さほど変わらない料理を召し上がっていたのだとか。

今や食べ過ぎたカロリーは、サプリで溶かす時代。
やれiphoneだエコだなどと騒々しい時代。
人々の欲求というのはいつか満たされるのだろうか。
もし満たされるのなら、経済やテクノロジーの進歩は
そこで止まり、その先にはどういう時代が待っているのだろうか、
そもそも人類はいつまで生きるのだろうか。

と、視線は水平線よりも遠くを泳ぎ、
ふと我に返り目の前のウイスキーへと戻す。
(飲んでたんかーーーい)
酔ってるね~。

結論。ドゥル天は熱いうちに食うべし!

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