2010.02.08 Mon
レンゲ3

試作中期
〜レンゲについての考察その三〜
前回、中国の食事に関するマナーについて
いろいろと書いてきましたが、その後、
古いカンフー映画のDVDを引っ張りだしてきて
文化人類学的視点において注意深く鑑賞してみました。
(というか元々カンフー映画が大好物♪)
そこで、中国の庶民もふつうに茶碗を手に持ち
豪快に麺をズルズルーっとやっているシーンに出くわしたのでした。
んま、これはあれだ。。
日本でいうなら、立ち食いそばやラーメン店などにおける
割り箸を口にくわえて片手でパッチンと割る
またはお新香の小皿をうっとうしそうにお箸で引き寄せたりする
排他的男の美学のようなもので、フォーマルな場とはまた異なる
「分かってるけど、こういうとこではこういうもの」
という事であろう。話を進める。
日本人が作る日本人のためのレンゲ。
どういう形が使い良いのか。
まず、定規を口に当て、軽くイーをしてみて
その寸法を測る。個人差はあれど、約4.5センチというところ。
そして今度は口の中に定規を差し込み、
平気から不快へと変化するぎりぎりのラインを割り出す。
これがだいたい5.5センチほど。
つまり、横4.5センチ、縦5.5センチ以内で
デザインしなければならない事が分かったのでした。
そしてなにより忘れてはならない事は、
蓮の花びらを模した形状である事。
すなわち柄の部分がすっと浮き上がっており
その下には柔らかな陰が落ちていて、
可憐な蓮の花弁がテーブルにふわりと乗っかっているような
そういう形である事。
まとめてみると、
1.蓮の花びらをモチーフに美しく
2.スープも米粒もしっかりすくえる事
3.横4.5センチ、縦5.5センチ以内のヘッド
4.歯の形状に合っている事
といったところでしょうか。
通常、うちで製作しているカトラリー達は、
刃物の削り痕を残した仕上げにしていることが多いのですが、
今回に限っては、全面をサンドペーパーで仕上げ、
つるりと滑らかな表情に仕上げたのでした。
ーーつづくーー
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